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2017年10月28日
変形性股関節症とは、関節がすり減ったり、関節を構成する骨が棘のように鋭くなり神経を傷つけることで痛みを生じる病気をいいます。
外見からでも膝の変形が分かる事があります。
ここでは、変形性股関節症についてまとめます。
【変形性股関節症って?】
変形性股関節症には、一次と二次があります。
一次変形性股関節症とは、はっきりとした原因がなく、関節が変形する状態を言います。
二次変形性股関節症とは、はっきりとした原因がある場合で、寛骨臼形成不全や大腿骨頭壊死、関節リウマチ、外傷などが要因となりあmす。
・寛骨臼形成不全
寛骨臼とは、股関節の骨盤側の丸い部分全体を示し、この部分が正常よりも小さい場合を寛骨臼形成不全といいます。
寛骨臼が小さいと、大腿骨頭を覆う面積が小さくなります。
その小さい部分に全体重を乗せてしまうため、軟骨のすり減りが早く、変形が起こりやすいのが特徴。
寛骨臼形成不全は、日本人に多く、変形性股関節症のおよそ8割がこのタイプといえます。
・大腿骨頭壊死
その名の通り、大腿骨頭が壊死する病気です。
原因として考えられるのが、ステロイドやアルコールです。
ステロイドやアルコールは、大腿骨頭への血液の流れを悪くするため、十分な栄養を酸素が供給されず、壊死する事があります。
自分の身体を攻撃してしまう膠原病などの治療のため、大量のステロイドを投与された患者さんの多くに大腿骨頭壊死による変形性股関節症が見られます。
アルコールについては、1週間に400ml以上の過剰摂取で大腿骨頭壊死のリスクを高めます。
そのリスクは、アルコールを飲まない人に比べ、およそ10倍以上。
・関節リウマチ
自分自身の免疫機能の暴走によって、関節を攻撃する関節リウマチは、膠原病の一種です。
関節がどんどんと破壊されてしまう病気で、従来は、治療に大量のステロイドが投与されていました。
しかし、現在では、抗リウマチ薬など優れたお薬が誕生しているため、リウマチの治療が飛躍的に発展。
・外傷
バイクによる転倒や転落などの交通事故による外傷では、寛骨臼を含む骨盤骨折や大腿骨頭骨折が起こりやすくなります。
また骨折部分がずれた状態で癒着すると、軟骨がすり減りやすく関節が次第に変形します。
その他、骨粗しょう症の場合、椅子に勢いよく座るだけでも大腿骨頭部分にヒビが入り、関節軟骨にダメージが加わる事もあります。
このような症状を軟骨下骨脆弱性骨折といい、高齢者に多いのが特徴。
【どんな人がなりやすいの?】
変形性股関節症は、標準体重を大幅に超えているいわゆる肥満の方もなりやすい傾向にあります。
肥満とは、体重を身長で2回割った値、BMIが25以上で肥満となります。
BMIが22で健康的なので、その値を参考に自分が肥満かどうかを確認してください。
肥満の場合、股関節に負荷をかけやすく、その上、荷物を運ぶなどの仕事に従事していると、さらに股関節に過度の負荷がかかるため大変危険です。
上記のことから変形性股関節症を予防するには、アルコールの大量摂取を控える、運動や食事制限で体重のコントロールを行なう、加齢による骨の老化を防ぐため、食生活を見直す、適度な運動で、筋力を高めるなどが必要です。
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