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2018年01月06日
変形性膝関節症を悪化させないためには痛み始めの段階で改善・予防する
大腿骨とすねの骨は関節包に覆われていますが、体重の負荷などで軟骨がすり減ってしまうと、軟骨の細かな削りカスで関節包の内側にある滑膜に炎症が起きてしまいます。
この炎症は削れた部分の軟骨を修復するために起きるのですが、炎症の過程において関節周囲が腫れたり痛んだりしてしまいます。
関節は関節包に包まれた袋になっていて、その中には常に関節液があって、軟骨に栄養や酸素を与えていますが、炎症が起こると関節液が増えます。
その結果、打撲したところが腫れるのと同様の理屈で、俗に膝に水がたまると言われる減少が起こるのです。
また、軟骨や骨には神経が通ってないので軟骨が削れても痛みはないのですが、炎症が起こると痛みという症状が出てくるのです。
このように軟骨が摩耗して炎症が続くと軟骨が減って骨にも影響が出て、骨が硬くなったり余分な骨ができてきたりする症状が変形性膝関節症なのです。
変形性膝関節症の治療やケアですが、急な痛みや腫れにたいしては安静にして、それ以上の負担を膝にかけないことです。
痛みが翌日まで持ち越すような時は、3日~1週間程度は運動などを中止して膝や筋肉を休ませて安静にすることが必要です。
また、日常生活においても必要最小限の動きにして、炎症が治まって痛みが徐々に引いて、痛みが減ってきたら通常の運動や生活を再開するようにしましょう。
しかし、1週間経過しても治らない時には、整形外科を受診して適切な治療を受けるべきで、そうしないと炎症の悪循環に陥ってしまいます。
整形外科での変形性膝関節症の治療は重症度に応じて保存療法と手術療法が行われます。
具体的な保存療法としては、痛み止めの内服や湿布・塗り薬などの外用薬を用いる薬物療法があります。
ただ、あくまでも対症療法なので一過性の痛みは治りますが、根本的な改善にはなりません。
その他、軟骨・関節液の重要な成分で潤滑成分として軟骨表面の保護をするヒアルロン酸を注射したり、炎症を強力に抑え込み鎮痛効果も高いステロイドを注射したりすることもあります。
無理な負担を避け自分でできる予防・改善策を実行したり、整形外科などで治療したりすることで改善することも多いですが、なかなか改善しないことも少なくありません。
こうした場合は手術を選択することになって、手術の方法として人工関節手術や骨切り術などがあります。
ただ、手術をすることはそれなりのリスクを伴うことも理解しておく必要があります。
症状を放置しておくと炎症が続いて軟骨や骨が徐々に傷んで、軟骨への負担がさらに強まるとなかなか治ることができません。
そこで、痛み始めの段階で改善・予防するために修正することが大切で、それに効果的なことは筋力をつけることです。
筋肉を鍛えることで膝の痛みが緩和しますし、筋肉がしっかりすることにより関節が安定した状態で動き軟骨のすり減りを抑えられます。
その為に、関節を動かす、関節を安定化させる、関節面への衝撃を緩和するといったことを心がけて、無理せずに毎日運動を続けるよう心がけることです。
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